【人材業界】在宅勤務が合う人、合わない人

こんにちは。
インプレッションの渡辺友栄です。

転職マーケットにおいて、
在宅勤務の有無を重視する風潮がありますが、
みなさまは、どのようにお考えでしょうか?

海外の先進的な企業の経営者の中には
在宅勤務否定派もいらっしゃいます。

テスラのイーロンマスク氏が在宅勤務否定派なのは、
ご存知の方も多いと思いますが、
元オープンAIのサム・アルトマン氏も次のような事を述べています。

「皆が完全なリモート(勤務)をずっと続ける事ができ、
スタートアップは対面で集まる必要がないというのは
テック業界で最悪の考えの一つだ」

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物理的に出社が必要な業務はさておき、
在宅勤務が有効かどうかは、
1)会社や組織の成熟度
2)人材の能力の成熟度
の2軸で考えられると思います。

1)は、まさにアルトマン氏が言っている事ですが、
スタートアップ企業のように物事が流動的で、
変化のスピードが速い会社は、全員が同じ場にいた
方が対応しやすい。
一方で、仕事の流れや仕組みが確立され、各々の業務が決まっているような
ある意味成熟した組織とも言える環境では、仕事をする場所による影響は少なくなります。
自宅が集中して仕事ができる環境であれば、
むしろ在宅で仕事をした方が効率が良いかも知れません。

2)の人の能力の習熟度については、
ビジネスパーソンとして能力が成熟していない若い方や、
新しい業務にキャリアチェンジしたての人は、
出社した方が、仕事の習得が早いと考えられます。
これは、在宅勤務と出社による勤務とでは、インプットの量に差がある為です。
出社していれば、周囲の社員に質問しやすい事はもちろんですが、
職場にいて周囲から自然に入ってくる情報も多いものです。
また上司からも、部下のやり取りをみて、声をかけたり助言する事もできるといった事を踏まえると、
在宅の社員よりも出社している社員の方がインプットできる情報量が圧倒的に多いと言えます。

これを4象限で示すと次のようになります。

1)環境が成熟×人材の能力・スキが成熟→◎
2)環境が未成熟×人材の能力・スキルが成熟→◯
3)環境が成熟×人材の能力・スキルが未成熟→◯
4)環境が未成熟×人材の能力・スキルが未成熟→△

在宅勤務は、組織や業務が確立された環境で、
且つ、対応する人材のスキルも成熟していると最も効果的と言えます。

また、人の能力が未成熟な場合は、業務が固定化されていて
オペレーションするだけで成果が上がるような仕組みが必要、
組織が未熟な場合は、能力が成熟したメンバーであれば、
成り立ちます。

(あまりないとは思いますが)人も組織も未成熟な場合は・・・
無理せず出社して、早く人と環境を成熟させる事に注力した方が良いかも知れませんね。。

人材業界で言えば、
若い方が多いベンチャー企業は、出社の会社が多く、
経験豊富なベテランコンサルタントが中心の紹介会社が、
在宅勤務が中心で上手く運営できているのは、うなづけます。

会社選択の際の、参考になれば幸いです。

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