この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年
人材派遣業界は最新の集計結果では7兆8600億円マーケットです。
人材派遣業界に従事している方は、仮に一人当たりの生産性を1000万円と換算した場合でも約8万人規模となり、非常に大きな労働力マーケットです。
そこで今回は人材派遣業界で身につくスキル、経験を整理してみたいと思います。
身につくスキル・経験
法人営業経験
- 派遣先企業を開拓するための新規開拓営業
- クライアント企業から特に人事採用周りの課題をヒアリングし、問題解決を提案するソリューション型営業
- 派遣先企業をフォローしながら増員の提案を推進する既存ルートセールス
- 担当しているクライアントの業界知識
- 事務系派遣会社等職種横断型の派遣会社の場合は幅広い産業知識
- 経営陣や人事総務責任者クラスとの折衝経験
- 売上目標達成に向けての営業活動と実績
- 担当エリアの特徴や情報
など、あげればキリがないほど、いろんな経験を積むことが出来ています。
人材派遣の営業経験は様々なキャリパスへの起点にもなります。
労務管理経験
派遣スタッフの給与、社保、有給、安全衛生管理、職場の問題解決、キャリア相談等、何十人もの派遣スタッフを同時に労務管理する経験が自然に積めます。
トラブル対応、リスクヘッジのための知識
クレーム対応、トラブル対応、そして同じトラブルが発生しないよう防止策の策定など、トラブルへの対応、耐性が身に付きます。
労働法関連知識
人材派遣法、労働基準法は人材派遣ビジネスには必須の知識となります。民法や過去の判例なども参考にしながら経営判断するような場面もあります。
人材派遣会社での就業がきっかけで社会保険労務士資格に興味を持ち、資格取得される方もいらっしゃいます。
人事配置
派遣コーディネーターは派遣登録スタッフさんのスキルの見極めやご希望を聞きながら適切な案件を提案し配属先を決めていきます。企業をまたいだ大きな人事部的な役割です。
募集、面接、採用
目的にあった手法で必要な派遣スタッフ募集し、登録面接を行い、自社のファンを生み出していく仕事です。
職種、年齢層、地域、雇用形態等により使う媒体も異なってきます。このような経験が積めるのも派遣業界の特性の一つです。
マネジメント
後輩の育成から始まりチームのリーダー、組織のマネジメント、部門の責任者へと昇格していきます。
部下を育成しチームをまとめ、戦略を練り、実績を出す、サービスを企画する、などのスキルが身に付きます。
企画力
派遣先企業の人事回りの課題を解決するために、単に人を派遣するだけではなく、正社員紹介を進めたり、RPOを提案したり、BPOを提案したり、新卒紹介、紹介予定派遣、教育、研修会の開催等の様々な企画を提案するケースが増えてます。
専門知識
業界に特化していたり職種に特化してる場合は、その業種職種の専門知識が身につきます。人材ビジネスは、顧客に深く入り込んでいくことが求められますので、知識やスキルの勉強がかかせません。
コミュニエーションスキル
多くの派遣スタッフさんと接することから、相手の意向を察知し期待に応えられるような提案をしたり、キャリアカウンセリングを通じてスタッフさんの強みや適性をアドバイスしてあげたりと、高度なコミュニケーションスキルが身に付きます。もちろん印象管理も大切です。
なので自然と人間力が増していく方が多いです。研修講師としてご活躍されてる方もいらっしゃいます。
以上、10項目に分けて整理してみました。
人生100年時代、働く年齢は伸びると言われています。これからあなた自身の将来のキャリアを設計する機会もあると思います。そんな時の参考にして頂いたり、また、転職活動の際、ご自身のキャリアの整理や強みの分析の参考にして頂き、応募書類、職経歴書の作成、志望理由、転職理由、自己PR、面接対策等、にお役立てください。
この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年