この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年
人材紹介会社の給与制度は大きく分けて2種類
人材紹介会社の給与制度は、大きく分けて「固定給ベースの給与」と「インセンティブ重視の給与」の2種類があります。
入社する際は、自分に合った給与制度の会社を選ぶことが大切です。
では、固定給ベースの会社とインセンティブ重視の会社の違いを整理していきたいと思います。
企業によって異なる給与制度
プレースタイルの違い
固定給ベースの会社はチームプレー、しくみでビジネスを回すスタイルが主流です。
対してインセンティブ制の会社は個人プレーが主流の会社に多く見られます。
ただ個人プレーと言っても社内で案件共有しながら効率化を図っている会社も昨今では増えています。
会社規模の違い
プレースタイルの違いから言えるように、しくみでビジネスを回しているような大手は固定給ベースの会社が多く、個人の裁量で回している中小規模エージェントはインセンティブ制の会社が多いです。
分業制と一気通貫性
一概には言えませんが、CA、RA、リサーチャー、マーケティング等分業制をとっている会社は固定給ベースの会社が多く、求人求職の対応を同じコンサルタントが担当する一気通貫で仕事を回す会社はインセンティブ制の会社が多いです。
入社後のキャリアパスの違い
固定給ベースの会社は、プレーヤーからスタートしマネジメントや事業責任者、経営ボードを目指して行くキャリアパスが主流になります。
インセンティブ制の会社は逆に人材紹介コンサルタントのエキスパートを目指して行くキャリアパスが主流になります。
評価(年収等)方法の違い
固定給の会社では、マネジメント層を目指して行くことで人事評価制度に連動して報酬もあがっていくスタイルです。
また会社の業績に連動するのでチームや会社の業績が賞与や給与に反映され、給与規定に沿った年収が支給されることが多いです。
インセンティブ制の場合はプレーヤー個人の売上実績が給与に反映されます。
多くの会社ではインセンティブの上限はありませんので、年間数千万稼ぐコンサルタントもいらっしゃいます。
領域の違い
若手やコメディカル系を中心に取り扱っている会社は固定給ベースの会社が多く、逆にエグゼクティブ層を中心としたマネジメント層以上の案件をターゲットにしている会社はインセンティブ制の会社が多いです。
社歴による違い
現在、人材紹介会社は年間で1500〜2000社程度増えています。立ち上げたばかりの会社もあれば、社歴10年以上の会社もあります。
一括りには言えませんが、社歴の長い会社は、自社の考えや理念に沿った給与制度が用意されているケースが多いような印象を受けます。
逆にスタートアップ等社歴の浅い会社はこれから給与制度を作っていく会社が多いので制度が変わる可能性もありますが作る楽しみもあります。
実際の年収
固定給ベースの会社は、メンバークラスの場合だと経験により年収400〜600万スタートが主流です。
これ以上になるとマネージャーや事業部長等の管理職クラスとなります。
インセンティブ制の会社の場合は、年収360~600万+インセンティブからのスタートが多いです。
インセンティブ制の場合は年収は売上実績にもよりますが2年目には800〜1000万を超えてきます。
給与制度についてのまとめ
あなたに合うのはどちらの給与制度でしたでしょうか。
- チームで目標を達成したい
- 部下の育成や仕組み作り等が好きだ
- 将来は管理職や新規事業も担って行きたい
- 人材紹介コンサルタントとして長くプレーヤーを続けていたい
- 年収を稼ぎたい
- いずれは起業も視野に入れている
今回は、給与制度を切り口に考察してみました。
実際に転職先を選ぶ際は、給与制度の他にも社風やビジョンも大切です。
またリモートや目標の考え方など働く環境も大切な要素です。
給与制度も含めて何を軸に会社を選ぶのか、という視点で考えることが必要ですね。
多様化の時代、ユニークな理念やオリジナルの制度をもつ人材紹介会社も増えてきました。
まさに100社100様です。
人材紹介会社へ転職をお考えの際の参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年