この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年
先日、M&A事業を展開されている事業会社の幹部の方とお話する機会がありました。
商談も終わりに差し掛かる位のタイミングで、以前から興味もあったので、
「ところでM&Aを担当されているコンサルタントさん(営業)で成果を出されている方はどのようなタイプの方ですか?」
と聞いてみました。
返ってきたのは、
「人に寄り添える人」
という回答でした。
その理由を聞いてみると人に寄り添える人は
「売主、買主である企業の社長及び多くの関係者から信頼される」
「だから必要な時にそっと背中を押せる」
というものでした。
「押しの強いタイプの方はどうですか?」
と聞いてみたところ、
「そういうタイプの方は、最初は良くても、最終的にはクライアント企業の信頼を得られないこと多く、成果につながらないケースが多い」
とのことでした。
そして更に興味深かったことは
「M&Aは成約までの工程が長く、また担当者や社長、役員や弁護士など多くの関係者が出てくるので、全員の信頼を得られないと話がスムーズに進まず、表面上取り繕っていても、その営業が何を考えているのか、顧客の利益を考えて動いているかどうかが結局バレてしまう」
というものでした。
M&Aコンサルタント職は、人材紹介コンサルタントと似ていますね。
人材紹介の仕事も、顧客との信頼関係がベースであり関係構築には人に寄り添い話をよく聞くことが大切です。
自分の利益だけを考えて対応するとそれは相手にも伝わります。
M&Aは顧客が法人であるにもかかわらず、「(企業ではなく)人に寄り添う」というキーワードが出てきたところが更に奥深いです。
つまるところ、B to Bサービスであっても仲介サービスの顧客は人であるということです。
将来、人材紹介サービス等、仲介系のサービスがAIに置き換わっていっても「人に寄り添う」サービスは必要だとあらためて思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年