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【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
今回は、Amazonビジネス書でベストセラーの「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書」(著者:尾原和啓)の内容を読み解きながら、新世代のモチベーションを理解し、そして新世代が生み出す「新しい価値」を企業の中で活かせる場をどう作っていけば良いのかを考えてみました。
人事担当、リーダー、転職希望者、キャリアアドバイザー、それぞれ視点は違いますが若い世代の「モチベーション」を理解するヒントになればと思います。
1.世代間のモチベーションの違いについて
上の世代は、「お金を稼ぎたい」「広い家を建てたい」「より裕福な暮らしを得たい」と出世や人脈作りの為ならと家族の時間より付き合いの飲み会に時間を割き、がむしゃらに働いてきましたが、
若い世代は出世や金銭的な成功に揺さぶられることなく、「自分の時間」「自分のやりたいこと」「人間関係」を大切にする世代です。
2.世代間のモチベーションの違いの背景にあるもの
団塊世代(1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)生まれ)は、モノの無い戦後の時代を生きてきたため、企業の中で社会に無いものを生み出すことに生きがいを感じ、がむしゃらに働いて無いものを手に入れることに達成感を得てきた「乾いている世代」です。
自分の成長=会社の成長=社会の成長である、と実感することが出来た世代なのです。極端に言えば会社のために身を粉にして働くことも厭わないのです。
一方、若い世代は、上の世代がある程度社会を作り上げてしまったため、生まれた頃から物質的な豊かさがあるがゆえに、満たされていて「乾けない世代」です。
彼らは何かを達成することよりも、「自分の時間」「やりたいこと」や「家庭」「友人」を優先に生きている世代なのです。
上の世代は、頑張って何かを達成することが生きがいですが、生まれたときから十分なモノに囲まれて育った彼らは、「無いものを勝ち得るために我慢する」という上の世代の心理は理解できないのです。
3.人の幸せは5種類「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」
「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書」の著者である尾原氏は、「人の幸せは5種類に分けられる」と本書で述べられておりますが、簡単に説明します。
- 与えられた目標をクリアしたり、誰にもできなかったことを成し遂げたりするときに感じる幸せ=「達成」
- 単純に言うとドーパミンを感じること。食欲など。=「快楽」
- ただ自分の好きな人と笑顔で生きていければいい=「良好な人間関係」
- 自分の仕事は誰かに貢献できているか=「意味合い」
- 仕事に夢中になって時間を忘れてしまう=「没頭」
尾原氏は、「5つの幸せの軸」をもとに自分が何を幸せと感じるか分析してみると、自分自身のモチベーションを引き出すうえで有効になると述べています。
4.「乾けない世代」のモチベーションの源とは
上の世代が「達成」や「快楽」を追い求めて幸せを感じるのに対して、「乾けない世代」は「自分」を取り巻く小さな世界を大切に生きているため、「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」をモチベーションの源としています。
つまり、自分の好きなことで稼ぐことに幸せやモチベーションを見い出したいのです。
そして実際、好きなことで楽しそうに仕事をしている人のもとには、自然とお金や人が集まってくる時代になってきています。
一方で、やりたいことが見いだせなかったり、自分が好きだったり得意だったりしたこととはかけ離れた仕事に仕方なく就いて、モチベーションが見いだせない若い世代も多くいます。
5.モノに囲まれて豊かなに生きてきた「乾けない世代」だからこそ作れる新しい価値がある個の「好き」や「得意」がビジネスになる時代
「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」をモチベーションの源とする「乾けない世代」が作る「新しい価値」は、もうすでに新しいビジネスとして次々と私たちの身近に登場してきています。
「好き」や「得意とする分野」に価値を見い出し、ビジネスに絡めて起業する若い世代が増えていますよね。
例えば、
などなど。
そして彼らの特徴は、フェイスブックやツイッターといったSNSを上手に活用していることです。
「好き」や「得意とする分野」をモチベーションとして新しい価値を生み出し、ビジネス展開し成功されている上の世代も登場されていますね。
これからの時代、どの世代においてもいかに自分の「好き」を見つけ、人生の幸せへと結びつけていくかが、自分のキャリア形成にとって重要になってくると思います。
6.「好き」や「得意」を「新しい価値」としてビジネスにつなげるには
「好き」を仕事にするなんて夢物語でしかない、などと思っている方もいらっしゃいませんか?実は私もそう思ってきました。確かに「好き」や「得意」なだけでは成功には結び付きません。
「好き」や「得意」をビジネスに繋げるために個人が出来ること、それは自分が何を「好き」かを知ること、そして磨きをかけること、そしてそれが実現可能であるかどうか検証することだと思います。
一方、企業が出来ること、それは自由にディスカッションができる風通しの良い環境、チャレンジできる環境を提供することだと思います。
さらには、インターネットやAIなどのテクノロジーを取り入れることで、ビジネスを加速させることになります。
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