この記事の担当者
渡辺友栄
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
コンサルタント 人材業界歴20年
人材紹介業界には金融業界出身が多い
人材紹介業界には、様々な業界から転職されてきた方がいらっしゃいますが、中でも、金融業界ご出身の方は、活躍されている方が多い業界の一つです。
金融業界に特化した紹介会社や金融業界専門チームでは業界知識・経験が生かせる事はもちろんですが、それ以外の分野の人材紹介業においても「企業の経営者に対しての営業経験」「企業の課題解決をしたいという思考」といった面が人材紹介業との親和性があり、評価される事が多いようです。
金融業界からの転職理由
金融業界から他業界に転職をお考えの方からは、次のような転職理由を伺います。
- 年功序列で早いステップアップが望めない。
- キャリアの先が見えてしまっている。自分のキャリアに裁量を持ちたい。
- クライアントの成長に本当の意味で貢献できているように感じられない。
など。
前述の点について、人材紹介業界はどうでしょうか?
人材紹介会社は、実力主義で、年功序列的な会社は少ないと言えます。
人材紹介業のキャリアパス
規模が大きくなると、組織的になり役職などのポジションもできてきますが、これらは実績により決まる事が多く、中には20代の方がマネジメントのポジションにつく場合もあります。
ただし、人材紹介業ならではのマネジメント以外のキャリアパスとして、人材紹介業を極めていくプロフェッショナルのキャリアを選択される方もいらっしゃいます。(人材紹介の仕事そのものが大好きという方もいらっしゃり、そういう方は、こちらを選択されます。)
マネジメント職とプロフェッショナル
マネジメント職(プレイングマネージャーが多いです)は、個人と組織全体の実績、プロフェッショナルの方は、自分の実績で評価が決まります。
また、これらの評価は給与に反映されます。一定の成果を上げれば、マネジメントポジションでなくとも認められる、ある意味フェアな業界と言えるのではないでしょうか。
上記の通り、マネジメントORプロフェッショナルの選択肢(マネジメントについては、会社においてそのポジションの必要性がある事が前提になりますが)はありますが、その先にはどのようなキャリアがあるでしょうか。
人材紹介業で独立も
人材紹介業界には、まだ新しい会社もあります。拡大中の会社であれば、会社の成長に応じて社内の様々な役割も必要になりますので、コンサルタントをしていた方が、採用担当になったり、マーケティングや営業企画の担当になったりする事もあります。その他、対象の業界を変える、領域を変える、等の他、RPO、大学のキャリアセンター、再就職支援などの選択、人材紹介は、比較的簡単に立ち上げられるビジネスですので、独立という選択もそう難しくはありません。
人材紹介業は、人材を探している企業に人材を紹介し、仕事を探している求職者の方に求人を紹介する仕事ですので、人材紹介業で成果を上げる=求人・求職者のお役に立っている、という矛盾がない仕事です。
最後に、気になる給料面です。
金融業界の平均給与は、次の通り。
- 地銀:39.3歳で621万
- 第二地方銀行:39.4歳で543万
- 主要行:三井住友37.3歳で828万、三菱UFJ39.6歳774万
(金融労連調べ)
20代の方であれば、この年収にたどり着くのが随分先の事に感じられるかもしれませんね。人材紹介では、業績好調な会社ですと、入社2年目以上の社員の年収が1,000万円以上という会社もありますし、トップコンサルタントでは、年収が数千万にもなる方もいらっしゃいます。
一般的な会社ですと、年収を上げる為には、相応のポジションを競争の中で勝ち取っていかなければなりませんが、
もっとも、こうした給与を手にするためには、会社の選択は大切です。
会社の選択を誤ると、最初は良くても、その後の給与が上がらない・・・といった事も十分にありえます。
もちろん、給与だけではなく、
- 成長できる環境か
- 専門性を身に付けられるか
- 自分が仕事をする上での価値観と一致するのか
など様々な会社選択のポイントをお持ちだと思います。
これらの選択肢を考える上で、弊社がお役に立てれば幸いです。
この記事の担当者
渡辺友栄
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
コンサルタント 人材業界歴20年