スカウトサイトを比較・評価　「本当に使えるサイトはこれだ！！」

この記事の担当者

木村 春奈

【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
リサーチャー／キャリアコンサルタント　入社5年目

リサーチャーのキムラです。

今回は、「本当に使えるサイトはこれだ！！」です。

インプレッションでは、自社流入の他にスカウトサイトでの集客も実施しています。

現在6サイトを活用し、外部サイトからの集客を行っています。

使い始めた頃は「どれも似たようなサイト」なのでは？と思っていましたが、登録者の年齢層や属性、新規登録者の状況、サイトごとの特徴や独自サービスでそれぞれ使用感が異なることがわかってきました。

リサーチャー歴5年の経験を交えながら、各サイトの特徴をまとめました。

集客サイトをお探しのエージェント様や採用担当者様の参考になれば幸いです。

なお、弊社は人材業界経験者特化という領域で支援および集客しています。

多少偏りがありますが、その点ご理解ください。

スカウトサイトとは

スカウトサイトとは、求職者が転職サービスに登録することで、求人企業の採用担当者もしくは転職エージェントの担当者から直接求人案件や転職支援サービスを受け取ることができる「転職プラットフォーム」のことです。

企業採用やエージェント側は、スカウトサイトを活用することで、莫大な数の人材データベースから案件にマッチする人材を探すことができます。

システム上で人材を探せるため、効率化を図れるだけでなく、新しい層へのアプローチが可能になり、自社集客だけでは探せなかった新たな優秀人材を獲得することができます。

人材を獲得するためには、スカウトサイトの特徴や登録者の属性などをしっかり理解した上で、サイトを活用する知識や技術が必要になります。

6つのスカウトサイトを比較・評価

以下の視点をもとに比較・評価しました。

1. エントリー後、成約に結びつくアクティブ＆即戦力人材が豊富である・継続的に集客（エントリー確保）できている
2. 新規登録者が多く、新しい人材にアプローチできる
3. 弊社が得意とする「人材紹介経験者×人材業界希望」「年齢40歳以上」「マネジメント層やミドル・ハイクラス層」人材が集客できる
4. 弊社保有の案件にマッチする人材が豊富

星の数での評価や実際の使用感など、参考にしてください。

スカウトサイトの比較表

各スカウトサイトの特長や使用感

ビズリーチ

ビズリーチの特長・登録者の属性

• 登録者
  236万人
• 国内最大級のハイクラス人材データベース
• 即戦力限定
  経営幹部・管理職・専門職など、リーダー・次世代リーダーを中心とした国内最大級の即戦力人材データベース
• 登録者審査
  審査部門で登録情報の審査を実施、通過された方のみ利用可
• 登録者課金
  有料プランを提供しており、転職意欲の高い登録者が利用している
• 属性
  幅広い業種・職種において専門スキルを持つ優秀層が多数登録　特にメーカー・小売流通・ITの比率が高い。
• 年収帯
  全体の36％が年収750万円以上
• 年齢層
  31歳～45歳の登録者は全体の51％

ビズリーチを実際に使用した感想

人材が豊富なのでスカウトに困らない。

スキルや経験、年齢層も幅広く、人材データベースとしてはNo.1と思われる。

スカウト数に制限があるため、厳選しながらのスカウトを余儀なくされる。

返信数で翌月の送信数が決まるので、ノルマも常に意識しないといけないため自由にスカウトできないところが辛い。

実績のある人材が多いため成約も期待できる。

dodaX

dodaXの特長・登録者の属性

• 登録者
  21万8千人　※2023年11月時点
• ハイクラス人材が多数
  年収600 万円以上の登録比率約 90％以上
• 返信率の高さ
  通常スカウトの平均返信率は約5％、希少スカウトであるダイヤモンド、プラチナスカウトは10％以上の返信率
• 年齢
  40代・50代が占める割合約半数　ミドル世代多数登録
• 業界
  複合型のため幅広い業界
• 職種
  企画管理職・営業職　で約半数を占める　その他技術職（機電・建設・WEB）も多い

【３つのサービスが実装】

• ヘッドハンティングサービス（エージェントからのスカウト＆転職支援サービス）
• 求人紹介サービス（求人検索＆応募、求人紹介専門担当が運営）
• 企業スカウトサービス（企業からの直接オファー）

dodaXを実際に使用した感想

企業のダイレクトスカウトが開始され、スカウト数が激増し現在カオスな状況に。

新着人材が少ないため他社との取り合い状況が過熱している。

少しずつエントリー数は戻ってきているので落ち着くまで地道にスカウトしたい。

経験豊富な実績のある人材も多いため、成約につながる人材の集客には期待を持てる。

OpenWork

OpenWorkの特長・登録者の属性

• 登録者
  520万人
• 企業情報や社員による口コミなどユーザー向けコンテンツが豊富
• 全ユーザーのうち20代・30代が登録者全体の約80％を占める
• 年収500万円以上が半数を超える
• スカウト送信上限あり（評価スコアとスカウト送信数が連動）

OpenWorkを実際に使用した感想

20代30代が中心のサイトだが、優秀層が多い。

40代以降のプロフェッショナル人材もいるので、マッチすれば成約につながる人材を集客できる。選考状況などは比較的に良い。

実績を出さないとサイト担当から返信率や進捗状況などの指摘が入る。アグレッシブなサイト。

ミドルの転職

ミドルの転職の特長・登録者の属性

• 登録者数
  250万人突破
• ユーザーアンケートや転職体験レポートで転職の重視ポイントやエージェント評価が確認できる
• 年収1,000万円以上の求人は28,000件以上
• 「求人気になるボタン」があり、登録者からエージェントにエントリーアプローチが来る
• 求人応募からのエントリーも活発で、成約数は約半数を占める
• 「管理部門系」「営業系」「IT系」などの職種で採用決定が多い

ミドルの転職を実際に使用した感想

40歳以上の管理職経験者が多数登録している。

人材業だと派遣経験者が多い。

アクティブな人材が多いため、エントリー後の登録率は高め。

求人応募や転職体験レポートなど多方面からの集客も可能。

エージェントに担当者がついてくれるため、集客の振り返りなども積極的に実施してくれる。

dodaMaps

dodaMapsの特長・登録者の属性

• 登録者
  100万人
• 国内最大級のデータベース
• 自動送信システムで効率的に集客できる

dodaMapsを実際に使用した感想

20代30代がメイン。

データベースの人数は多いが、自動送信ロボットでスカウトしているエージェントが多い。

送信数の割にエントリーが極端に少ない。

ポテンシャル案件や若年層向け案件を多数スカウトできるエージェント向け。

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトの特長・登録者の属性

• 20代と30代の登録者で半数を占める
• 現年収400万円未満が41％を占める
• 「コストを抑えて求める人材に出会いたい」エージェント向け
• AI機能により採用要件に合う候補者を自動リコメンド
• AI機能を全面に押し出した大リニューアルを2023年12月に実施
• 幅広い年齢・年収・職種の候補者に出会える
• リクルートの人材紹介サービス「リクルートエージェント」やリクルートの採用管理システム「リクナビHR Tech採用管理」と密に連携しているため、1つの求人票をリクルートダイレクトスカウトとリクルートエージェントの両方に掲載できる。
• 求人・スカウト・応募を同一システム上で一元管理できる。

リクルートダイレクトスカウトを実際に使用した感想

リニューアル前はミドル～ハイクラス向けのサイトだったが、2023年12月のリニューアル後は20代、30代の現年収400万円未満の層に様変わり。

登録者離れが予想以上に多く、即戦力人材を確保することが困難になってしまった。

ＡＩを前面に押し出したシステムだが、まだまだ精度が低くバグも多発している。

6つのスカウトサイトを比較・評価まとめ

いかがだったでしょうか。

スカウトサイトは新卒・中途、特化型・総合型などさまざまなものがあるので、しっかり見極め利用していく必要があります。

契約エージェントの増加に伴い、規約違反も昨今問題になっています。

違反したエージェントや企業にはペナルティが課されるため、契約時にはしっかり規約を理解し遵守していく必要があります。

また、契約を継続更新していくためには、定められた期間内に実績を出していく必要があります。
この条件を達成できないとアカウント停止や退会となってしまいます。

契約後ノルマを達成していくこともスカウトサイト活用のカギとなります。
長期的な目線で取り組む必要があるため、専任の担当を立てノウハウをためていくようにしましょう。