この記事の担当者
渡辺友栄
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
コンサルタント 人材業界歴20年
こんにちは。
インプレッションの渡辺友栄です。
最近、今後のキャリアに悩みを持っている人が増えているように思います。
弊社で言えば、以前のご登録者のご相談は
「もっと給料を上げたい」
「大手や資本系の人材会社に行きたい」
「○○に特化した人材会社に行きたい」
などわかり易くシンプルなものでした。
ところが、最近のご登録者のご相談は、ちょっと違うようです。
この先の長いキャリア、変化が激しいこの世の中で、漠然とした焦りや不安。
今のままではいけないのは分かってはいるけれど、
「どこに行けば?」「何をすれば・・・??」
先日読んだ本に、こうした悩みの解決のヒントになることが書いてありました。
「これまでの『山登りの戦略思考』から『波乗りの戦略思考』へと、戦略思考のパラダイムを変えなければならない」
というものです。
『山登りの戦略思考』とは、あたかも山に登るときのように、地図を広げ、地形を理解し、目的とする山頂を定め、 その山頂に向けて、どのルートで登っていくかを決めるという戦略思考 。
しかし、世の中の変化が急激かつ非連続になり、企業や組織をめぐる環境が予測不能な形で目まぐるしく変化する時代を迎え、これまでの『山登りの戦略思考』では、その環境変化に対応できなくなっなった。
そこで求められるのが『波乗りの戦略思考』。
あたかもサーフィンで波に乗るときのように、刻々変化する波の形を瞬時に体で感じ取り、瞬間的に体勢を切り替えその波に上手く乗りつつ、目的の方向に向かっていくという戦略思考である。
田坂広志さんが書かれた、『知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 』という本ですが、出版されたのは2014年。
7年経った今でも、私達は『波乗りの戦略思考』にシフトしきれずにいるという事。
この山に頑張って登りさえすれば安泰・・・という時代でなくなり、すでに何年も経っているにも関わらず、まだ多くの人が正解の山を探し求めているように思います。
結局のところ、先に変化させるべきは自分自身の思考。
環境を変えるのはその後なのかもしれませんね。
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渡辺友栄
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コンサルタント 人材業界歴20年