この記事の担当者
渡辺友栄
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
コンサルタント 人材業界歴20年
こんにちは。
インプレッションの渡辺です。
人材業界に特化した人材紹介業を行っている弊社ですが、
面談で、「この方は、本当に優秀だなぁ!」
と感じる方に、人材会社の管理職の方にお会いする事があります。
人材会社は営業会社ですので、ほとんどの場合、
プレイヤーとして実績をあげれば、
リーダー、課長クラスになれるチャンスはあります。
ですが、そこから部長、事業部長、役員として、
活躍できる人は、極一部。
管理職として、さらにポジションアップして、
活躍できる人は、何がが違うのでしょうか?
。。。。。
「カッツ・モデル」というフレームワークがあります。
下から、
ローワーマネジメント層
ミドルマネジメント層
トップマネジメント層
それぞれの階層毎に必要なスキルセットを
示したものです。
■ローワーマネジメント層で必要なスキル
この層で必要なのは、ヒューマンスキルとテクニカルスキル。
この層であれば
「明るく、元気!量をこなして頑張ります!」
という感じでも良いかもしれません。
量をこなして経験値を上げ、テクニカルスキル(業務遂行力)を上げていく層だと思います。
■ミドルマネジメント層で必要なスキル
ミドルマネジメント層となると、
テクニカルスキルを磨くだけでは、難しくなってきます。
一定の年数の業務経験を積めば、ほとんどの人が
業務を遂行する技術は、身に付いてくるからです。
ここで、テクニカルスキルと同じくらい
必要になってくるのがコンセプチュアルスキルです。
コンセプチュアルスキルというのは耳慣れない言葉ですが
「概念化能力」と訳されます。
物事を概念化し本質を見出すスキルだそうです。
例えば、面接でよく言われる「再現性」も、
このスキルにより見いだされるものかも知れません。
一度経験した成功体験を概念化して、別の事例でも
活用できるように落とし込む・・といった具合ですね。
■トップマネジメント層で必要なスキル
さらにトップマネジメント層となると、
益々コンセプチュアルスキルの重要度が高まり、
テクニカルスキルと逆転します。
この層になると、より上流から組織を
動かしていく事が求められます。
複雑で難解な状況でも、多角的な視点から概念化し、本質を見極め、最適解を見出して、
戦略を立てる事も必要になってくるでしょう。
こうした場面でコンセプチュアルスキルが求められます。
■どの層でも求められるヒューマンスキル
また、中央に位置するヒューマンスキルは、
どの層でも同様に必要ですが、個人的には、
ヒューマンスキルの「質」が変わっているのではないかと感じています。
トップマネジメント層の方は、
みなさん、お人柄も素晴らしい方がほとんどです。
これは何の違いかと考えてみると、
視座の違いではないかと思います。
自分中心ではなく、組織のメンバー、会社、社会に目が向いています。
このような人間力を持った方だからこそ、
人や組織を動かせるかもしれませんね。
管理職としてでさらに上のポジションを
目指したいとお考えの方は、参考になさってみてください。
この記事の担当者
渡辺友栄
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
コンサルタント 人材業界歴20年