この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年
人材業界のブランクがある方から人材業界に戻りたいというご相談を頂くことがあります。
例えば、
- 他業界から人材業界に戻りたい方
- 子育てなどで業界ブランクのある主婦の方
など。
それぞれの転職のポイントを見ていきたいと思います。
(あくまでも平常時であって、コロナウィルス感染拡大により経済活動が異常時である今のタイミングとは異なる事をご了承ください。)
1.他業界から人材業界に戻りたい方
人材派遣業界
- メンバー若年層: 20代(場合によっては32、33歳)位までは、営業経験があれば、業界ブランクはそれほど問題なく戻る事が可能です。
- 中堅層: 自走できるメンバークラスまたはリーダークラスの方であれば1~3年程度のブランクは問題ないかと思います。
それ以上のブランクになった場合、マーケットの変化や派遣法改正などによる業界の変更点など早いタイミングにキャッチアップできるか、基本的な営業力(以前の実績など)がポイントになります。 - マネジメント層: 直近4月の法改正対策も含めた、この数年での数回にわたる法改正、マーケットへの対応などからブランクに対するハードルは高くなります。 さらに40代となりますと同世代の現役管理職層は転職市場で最も多い層になりますので、その方々と比較しても自身の強みとなる部分(専門性や具体的なクライアントとのパイプなど)を持っている事が必要になります。入社時の給与も下がる事も考えた方が良いでしょう。
人材紹介業界
多くの人材紹介会社での採用基準は、「プレイヤーとしてどれだけ実績が出せる方なのか?(出せそうな方なのか?)」 という点につきます。
では、業界ブランクがどう影響があるかを考えますと、「専門性が高い分野」での営業や人事などをされていた経験は、むしろプラスになる事もあります。(例えば、IT業界やメディカル業界など)
また、個人実績が分かりやすい人材紹介業においては、ブランクによりどの程度の実績が出せるのか分からない場合は、ベースの給与は高く設定しない方が安全です。
採用のハードルが上がり、仮に採用された場合でも、売上の期待値が上がりますので、成果が出なかった場合、自分の首を絞める事になりますので、ご注意ください。
子育てなどで業界ブランクのある主婦の方
ブランク明けは、お子様を預けたりする関係で、時短や残業なしの条件になる事が多いと思います。
その場合、ブランクからいきなり営業やコンサルなどの数字をも持つ仕事ですと、難しい事が多いかもしれません。
このような場合、まずは人材業界のアシスタントやリサーチャー(人材紹介業で人材獲得を担当するポジション)業務からはいるもの一つです。
こうしたポジションでは、クライアントや登録者対応についての勘所がある、まさに業界経験のある主婦の方などをイメージされている企業様も多くあります。
また、将来的にはそこから営業やコンサルタントへの転換の可能です。
こうした求人は表立って募集されていない場合もありますので、エージェントに間に入って探してもらうと良いと思います。
ブランクがあっても「人材業界に戻りたい!」という方がいらっしゃるのは人材業界に特化した人材紹介業に従事する者としては非常に嬉しい限りです。
人材業界意欲の高い方には、是非とも業界で活躍頂きたいと思っていますので、ご相談頂けますと幸いです。
この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年