こんにちは。
【人材業界専門エージェント】インプレッションの渡辺です。
「伸びている業界に転職したい」
転職活動をされる方の中には、このような理由で転職をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
昨今のDX化により業界の縮小が、加速している業界もあり、転職相談でもこのようなお話を伺う事があります。
人材業界で言えば、自分がいる業界そのものや、担当する領域が成長期にあるのか、衰退期にあるのかでは、業績に大きく関わってきます。伸びている業界にはお金が集まります。業績を上げ、自分の給与も上げていきたいのであれば、お金のある業界や企業とお付き合いをするのはビジネスの鉄則と言えるでしょう。
ただし、ここで気をつけなければならないことがあります。
成長業界に移ったからといって安泰ではないということです。
伸びている業界=新規参入者が多い、つまりライバルが増える業界、と言えます。
業界が成長し、パイが大きい時は、参入者が多くても、それらを全員で分け合う事が出来ます。業界が伸びている時は、上りのエスカレーターに乗っているかのごとく、どんな企業、どんな人でも、業績を伸ばしやすい状況です。しかし、いつかは市場が飽和し、業界の成熟期から衰退期を迎えます。成長期の「みんなで儲けられる」状況から、「生き残りをかけた競争」が始まります。
業界の中での競争は、企業はもちろん、個人についても同様です。
業界が成長する中で、経験値も上がり、給与も上がっていきますが、5年、10年、20年と経ち業界が成熟してきた頃には、同じような経験を持つ人が多くいる状況です。そこから衰退期を迎えるにあたり、その他大勢の一人にならないように自分の付加価値をつけていく必要があります。
それに加えて、個人の能力も衰退します。40代、50代となれば、20代、30代と同じような働き方はできなくなります。その一方で、20代、30代と同じような働き方はできなくても、それまで経験してきた事を付加価値として、50代になっても企業から求められる方はいらっしゃいます。
成長業界に入った瞬間から、いつかは衰退期を迎える事を意識しながら仕事をしていく必要があると思っています。
次回は、自分の付加価値をどのようにつけて行けば良いのか、転職成功をされた方の事例を踏まえて、お伝えできればと思います。